なぜあのヒラ社員には情報が集まるか
同じ会社の同じ階層にいても、まだ発表されていない人事情報やプロジェクトの概要など、重要な社内情報の集まる人とそうでない人がいます。両者の違いの背景には社内人脈があり、そのベースになるのは相手との信頼関係です。
私たちはよく「信頼残高」という言葉を使っています。信頼には残高があり、画期的な仕事や期待を上回る行動をすると残高が増え、遅刻などつまらないことでも期待を裏切れば減少します。信頼残高が低いのに、重要な情報を教えてもらえることはありません。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120630-00010000-president-bus_all&p=1
あなたは社内の事をどれだけ知っているでしょうか?
現在会社が行っている重要事項を知っていますでしょうか?
プレジデントの記事にもあるように、こういった情報が集まってくる平社員がいるのは本当の事です。
実際何で君が知っているの?と言うことが多々あります。
これは良い事もありますが、悪いこともありますね。
情報を知って何かしら行動を起こしてくれるなら有り難い時もありますが、余計なことを・・・という場合もありますので、教える人物を選ばなければ、飛んでもない事態を引き起こします。
しかし、そういった重要案件にからみ成果を挙げることで評価をあげることは可能です。
社内情報が集まる人は出世が早く、実力を発揮しやすいのも本当ですね。
なぜそんな事が可能かというと、情報を与えられるというのは人脈作りとコミュニケーション能力に秀でており、プロジェクトを円滑に進めることができる人物だからです。
そして、早くに情報を手に入れることで、他の社員よりも素早く行動に移せるという利点があります。
基本的に皆何かしらの情報を知るのですが、自分には関係ないや・・・となってしまうのですね。
しかし、それが倒産情報やリストラ情報だったらどうします?
それらを知ることで早めの転職活動が可能となったり、根回しも十分できるのではないでしょうか?
これ、実際私があった出来事ですよ。
非常に若いときですが、ある営業所がなくなり移転となるのですが、それを知っていたのが所長と一部の経営陣・・・そしてなぜか私という・・・
なぜそんな事が可能だったのか?なぜ他の社員は知らなかったのか?
布石はあったのですよ、本社の人間が何人か送り込まれてきたのです。しかも結構な管理職。
どうもその営業所の人間と仲が悪いようで、その世話役に平社員の私が選ばれた訳です、向こうも私を気に入っていたようです。
仲が良くなると色々話してくれました、なぜこの営業所にきたのか、その目的を。
要は営業所にある技術を本社側が欲しかったようで、その視察と移転合意を所長などと話していたのです。
当然現在いる従業員は転勤するか別の部署へ移動となる訳です。リストラを兼ねたプロジェクトだったのです。
そんな事を知らないので他の社員は悪口を言いたい放題・・・もともと営業所の人達はコミュニケーションに乏しく、非常に閉鎖的な世界だったのは覚えています。
そして彼らが事実を知ったときにとった行動は、労組を中心とした移転反対のビラ配り・・・現在その営業所はありません。
このように知っていると知らないでは雲泥の差が発生します。
自分の世界だけで仕事をするのではなく、好き嫌いはあっても仕事上は関係ないといった意識が必要です。
自分と意見が合う人ばかりで固まると社内でも孤立したグループとなりますので、気を付けましょう。
一つだけポイントを挙げるとすれば、無視だけはしてはいけません。
自分から耳を塞いではいけません。その行為1つで自分が窮地に陥りますので注意しましょう。
前述の営業所の社員は、その管理職を無視していたのは言うまでもないですね。