転職・就職の強い味方である資格ですが、資格を取得することで転職や就職で有利になる事は勿論あります。
需要がある資格や不況に強い資格、定年後も役立つ資格などなど。
資格を取れば誰でも仕事があり無条件に採用される訳ではありませんが、自分の能力を示す分かり易い基準と言えます。
しかし、資格の必要性は感じているが何の資格を取得すれば良いか分からない方は多いですよね。
何も資格を持っていないよりは何かの資格を持っていた方が便利であり、仕事の選択肢も広がるでしょう。運転免許が良い例ですね。
受験者が多い資格を元に需要のある資格、不況に強い資格、定年後も役立つ資格のランキングが紹介されていましたので見ていきましょう。
需要のある資格ランキング
需要のある資格ランキングは以下の通りです。
- 宅地建物取引主任者
- 日商簿記3級
- 行政書士
- 日商簿記2級
- 社会保険労務士
需要のある資格ランキング1位の宅建は不動産業界では必須で取得しやすいのが魅力です。
日商簿記は経理関係に強く様々な場面で役立ち、行政書士と社会保険労務士は最近人気が上がっているとの事です。
不況に強い資格ランキング
不況に強い資格ランキングは以下の通りとなっています。
- 宅地建物取引主任者
- 第1種衛生管理者
- 管理業務主任者
- エネルギー管理士
- 貸金業務取扱主任者
近年のメンタルヘルスや過労死などの問題で需要が見込まれているのが衛生管理者、マンション老朽化で建替えに伴って必要なのが管理業務主任者、企業単位でのエネルギー管理が義務付けられ、節電などでもエネルギー管理者の需要が増し、電気工事士や消防設備士などのビル管理系の資格も一緒に取得すると強力な武器となるらしいです。
色々な資格がありますが、宅建や社会保険労務士辺りは良く不況に強い資格ランキングに登場するので、知っている人も多いでしょう。
逆にあまり聞かないマイナーでニッチな資格が衛生管理者、管理業務主任者、エネルギー管理士、不動産鑑定士辺りでしょうかね。
いくらこうやって資格について書かれても、実際その資格の需要がどれ位なのかを、転職サイトなどで検索してみると良いですね。
これら資格ランキングは確かに幾つかは当たっている部分も有りますので参考程度に見ておくと良さそうです。
定年後も役立つ資格ランキング
定年後も役立つ資格ランキングは以下の通りです。
- 中小企業診断士
- ファイナンシャル・プランナー(CFP(R)・AFP)
- 行政書士
- 社会保険労務士
- 社会福祉士
定年後も役立つ資格ランキング1位の中小企業診断士は経営コンサルタントとして唯一の国家資格で、再就職しやすいのがファイナンシャル・プランナーとなっています。人材不足なのが社会福祉士との事です。
定年後に資格取得するのではなく、定年後も活躍できる役立つ資格ですね。
人生100年時代だそうですから、長く需要がある資格を取得するのは良いかも知れませんね。
資格取得による平均年収ランキング
資格取得が必須の職業、士業とも呼ばれていますが、士業の平均年収ランキングは以下の通りです。
- 弁護士 1270.8万
- 公認会計士 840.9万
- 税理士 840.9万
- 社会保険労務士 759.6万
- 不動産鑑定士 623.1万
以前より年収が減ったとは言え未だに高い年収なのが弁護士。男女差ないのが公認会計士。何処にでもニーズがあり、安定した収入を得る事ができるのが不動産鑑定士となっています。
いずれも平均年収を大幅に上回っていますが、それだけ資格取得の難易度も高いですね。
英語の資格を取っておこう
2020年の東京五輪や、人口減少による国内市場の縮小でグローバル化を推進している企業が多くなっており、英語力のある人材を求める企業も多くなっています。
これ迄の英語力と異なり、TOEICや英検と言った資格から、実践的にビジネスで英語を使用していた方や、実際に留学して英語環境を経験している方と言った応募条件の資格も増えています。
日本を訪れる訪日外国人も年々増加しており、日本国内でも英語を話す機会が多くなりますので、これは英語を話せた方が、自分の職種に活かせる場面は多くなるとも言えますね。
オンライン英会話も増えており、子供と一緒に英語を話す仕事への再就職を目指す専業主婦もいらっしゃいますから、TOEICや英検を受験する迄いかなくとも、有る程度の英語環境へ適応できるレベルの英語力を求められる可能性は高いです。
オンライン英会話に関しては、『外資系企業への転職に必要な英語力』を参考にしてみて下さい。
女性に人気の資格ランキング
女性の社会進出が多くなり、専業主婦も再就職など社会復帰するケースが多くなっています。
そんな女性に人気の資格や習い事は何でしょうか?
女性に人気の資格ランキングがありましたので見ていきましょう。
- 英語
- ヨガ・ピラティス
- フィットネスクラブ
- 家庭料理
- 簿記
- 医療(看護・医療事務など)
- お菓子
- パン
- ワード・エクセル
- 着付け
実際行った習い事と資格取得ランキングは上記の通りとなっています。
実際習った資格の方を見てみると、英語が非常に多く、簿記や医療系、社会保険労務士などが上位にきており、仕事に役立ったと答える女性も多いとの事。
その他、行政書士、FP、宅建が女性に人気の資格となっているようですね。
やってみたいと考える資格予測の方でも英語、簿記、FPなどがランクインしており、今後競争が激化する怖れがありそうですので、これから資格取得を予定している女性は、これらを外して見るのも良いかもしれない。
女性にも英語資格の人気が高い
英語を使用する職種は多く有りますが、英語を使用する職種の多くはオフィスワークですので、女性が英語を勉強する場面も多くなりそうですね。
前述の通り英語は話す機会が無ければ忘れてしまいますので、オンライン英会話で学習すると効率が良く、機会が有ればTOEICや英検を受験してある程度のスコアや資格を取得すれば再就職も転職もしやすくなるでしょう。
英語を使う仕事やオンライン英会話に関しては、『外資系企業への転職に必要な英語力』や『英語を使う仕事の種類』を参考にしてみて下さい。
求人の応募条件で多い資格ランキング
ここまで色々な資格を見てきましたが、一体どの資格を取れば就職や転職で有利になるのかと思われるでしょう。
実際に、求人サイトに企業が応募者に条件として求める資格ランキングがありましたので見ていきましょう。
企業が応募者に求める資格ランキング
求人サイトに条件として掲載された、企業が応募者に求める資格ランキングは以下の通りとなっています。
- 日商簿記2級 1870
- 1級建築士 1310
- 宅地建物取引主任者(宅建) 1200
- 公認会計士 590
- 2級建築士 580
- 第3種電気主任技術者 470
- 日商簿記1級 440
- 基本情報技術者 330
- 社会保険労務士 250
- 第一種電気工事士 200
教育訓練給付で資格も安く取得
資格を取得するには、高い学費など費用が高額でしたが、教育訓練給付制度の拡充によって資格取得費用も安く済むようになりました。
全ての資格が対象となっている訳ではありませんが、国が指定している対象の講座コースを受講し、修了時に入学金や受講費用の20%から50%が給付金として支払われます。
一般教育訓練給付が20%(上限10万円)、特定一般教育訓練給付が40%(上限20万円)、専門実践教育訓練給付が50%(上限40万円)などとなっています。