女性管理職が多い業界と職種
転職サイトのリクナビネクストが女性管理職に関する調査結果を発表しています。
女性管理職に関する調査
https://next.rikunabi.com/tokushu/femalemanager/index.html
女性管理職が多い業界
まず女性管理職が多い業界を見ていきましょう。
- サービス 16.0%
- 建築・不動産 10.4%
- 流通・小売 8.8%
- IT・通信 5.6%
- メーカー(素材・医薬品など)4.8%
- 金融・保険 4.0%
- メーカー(電気・電子・機械など)3.2%
- 専門コンサル 2.8%
- 商社(電気・電子・機械など)2.4%
- マスコミ 2.4%
- 商社(総合商社・医薬品)0.8%
- その他 38.8%
男性管理職はメーカー、サービス、IT通信が多いのと比較すると、女性管理職はサービス、建築・不動産、流通・小売が多くなっています。
女性管理職が多い職種
次に女性管理職が多い職種を見ていきましょう。
- 財務・会計・経理 24.8%
- エグゼクティブ 9.6%
- 医療・福祉サービス 9.6%
- 営業・代理店・渉外・MR 4.4%
- 企画・マーケティング・宣伝・MD・バイヤー 3.6%
- 公務員・団体職員 3.6%
男性管理職はエグゼクティブ、営業、経営管理、公務員、財務、施工管理が多いのと比較すると、女性管理職は財務・会計・経理が多くを占めています。
女性管理職の平均年収
次に女性管理職の平均年収を見ていきましょう。
- 400〜499万 17.2%
- 800〜899万 13.2%
- 600〜699万 12.4%
- 500〜599万 12.0%
- 300〜399万 10%
- 300万未満 10%
- 700〜799万 9.2%
- 900〜999万 4.4%
- 1500〜1999万 1.6%
- 2000万以上 1.2%
男性管理職は1000〜1499万が22.8%と最も多く、800〜899万、700〜799万、600〜699万、400〜499万と続くのと比較すると、女性管理職も400〜499万以外は大体同じ年収となっています。
予想通りの結果となっていますが、他にも様々な調査結果が掲載されていますので見ておくと良いでしょう。
女性管理職が多い企業ランキング
そんな中、国内企業の女性管理職や女性部長、女性役員が多い企業ランキングが掲載されていました。
まず女性管理職が多い企業ランキングを見てみましょう。
- ニチイ学館 56.5%
- トライアイズ 50%
- アニコム・ホールディングス 40%
- ザッパラス 28.6%
- プラネット 25%
- ベネッセ・ホールディングス 25%
- 銀座ルノアール 25%
- ラオックス 22.2%
- 丸井グループ 20%
- ポーラ・オルビスホールディングス 19%
女性部長が多い企業ランキング
次に女性管理職の中で女性部長が多い企業ランキングを見ていきましょう。
- NEC
- 富士通 84人
- 東芝 62人
- ファイザー 49人
- 大塚ホールディングス 48人
- 日立製作所 44人
- 三菱UFJフィナンシャルグループ 41人
- 三井住友フィナンシャルグループ 40人
- ソニー 35人
- りそなホールディングス 35人
- ニチイ学館 35人
女性管理職が大企業ランキングと女性部長が多い企業ランキングは50位まで公開されていますので、興味のある人は見ておくと良いでしょう。
女性部長の人数は少なくても、女性管理職や役員の人数が上位だったりしますので、確認しておくと良いかもしれません。
「女性部長」が多い企業はどこか?女性部長ランキング・トップ50
http://toyokeizai.net/articles/-/12314
女性管理職は以前と比べてかなり多くなっている印象です。しかし流行に乗ろうと無理に女性管理職を増やして逆効果となってしまった企業もあります。
当たり前ですが能力が伴っていなければ現場が混乱するだけでなく、崩壊のキッカケとなる可能性もあります。
前述の女性役員のその後や、女性管理職が多い企業ランキングにランクインしている企業のその後を見ると悲喜交々です。
アパレル業界の職種・年齢別平均年収
ファッション・アパレル業界の転職エージェントのクリーデンスが平均年収に関する結果を発表しています。
ファッション業界全体の動きと、アパレル業界の平均年収と転職動向
http://www.crede.co.jp/contents/news/318_crede_journal.html
アパレル業界の職種と年齢別の平均年収を見ていきましょう。
※25〜29歳、30〜34歳、35〜39歳の順に掲載。
- デザイナー 311万円 373万円 437万円
- パタンナー 303万円 323万円 425万円
- MD・バイヤー 367万円 468万円 583万円
- VMD 345万円 403万円 428万円
- プレス 339万円 410万円 467万円
- OEM営業 332万円 391万円 450万円
- 営業 343万円 391万円 462万円
- 店舗管理 321万円 398万円 566万円
- 店長 319万円 375万円 393万円
- 販売 284万円 324万円 379万円
- 生産管理 319万円 379万円 449万円
他にアパレル業界の求人動向の推移なども掲載されていますので見ておくと良いでしょう。
ファッション業界全体の動きと、アパレル業界の平均年収と転職動向
女性が多い職場でもあるファッション業界ですが、年齢・職種別平均年収は上記の様な感じとなっている様子。
これからファッション業界ならびにアパレル業界への転職を考えている方は、参考にしてみても良いでしょう。
女性が働きやすい企業
女性の社会進出を後押しする形で、最近女性が働きやすい企業のランキングが多くなっていますね。
以前にも東洋経済が女性管理職が多い企業ランキングを発表していました。
女性役員・部長など管理職が多い企業ランキングを発表、ニチイ学館やベネッセ、NECや富士通
今回は転職エージェント調査による年収1000万円以上の女性社員に聞いた女性が働きやすい企業ランキングの結果を発表しています。
高年収女性が選ぶ女性が働きやすい企業ランキング
年収1000万円以上の高年収女性が選ぶ女性が働きやすい企業ランキングは以下の通りです。
- 資生堂
- プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン
- ベネッセコーポレーション
- 日本IBM
- ワコール
- 公務員(大学職員含)
- リクルートホールディングス
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- 日産自動車
女性が働きやすい理由
女性が働きやすい企業ランキングは上記の様な結果となっており、資生堂が最も女性が働きやすい環境の企業と答えた方が多いようです。
女性が働きやすいと感じた理由としては以下の様な理由が挙げられています。
資生堂が働きやすい理由
- 既に女性役員が生まれている上、女性の意⾒を取り⼊れようとしている。(50代 運輸/部長クラス)
- 役員の理解が浸透していると思う。(50代・メーカー/部⻑クラス)
P&G JAPANが働きやすい理由
- 女供を持つ女性管理職が多いイメージがある。合理的に仕事をしようとする雰囲気を感じる。(30代・メーカー/係長クラス)
- 女性が活躍する組織づくりに対するコミットメントをトップがはっきりと出しているから。(40代・メーカー/課長クラス)
ベネッセコーポレーションが働きやすい理由
- 女性のライフステージの変化に対応できる働き方が環境として用意されているイメージがある。(40代・マスコミ/役員クラス)
- 育児休業やパートナーの転勤時にも柔軟に仕事や職場環境を変えてくれる制度が整っており、かつその制度が⼗分に浸透している。(40代・金融コンサルティング/係長クラス)
日本IBMが働きやすい理由
- 女性だから、ではなく個人個人を非常に尊重する、真のダイバーシティが草の根レベルで根付いているため。(20代・マスコミ)
ジョンソン・エンド・ジョンソンが働きやすい理由
- 様々な制度があるだけでなく、業績を能⼒と成果で評価する企業文化ができているため。(40代・IT/部長クラス)
女性が働きやすい理由と言うよりも、働きやすい理由を見る限りにおいては男女共に働きやすい会社とも言えますね。
女性が活躍する会社ランキング100(日経WOMAN)
日経WOMANが女性が活躍する会社ランキングを発表しています。
2015年「女性が活躍する会社BEST100」総合ランキング第1位は2年連続で資生堂に決定!
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20150430/205063/?ref=career-work-shin
女性が活躍する会社(総合ランキング)
- 資生堂 80.7
- セブン&アイ・ホールディングス 80.2
- ANA 80.0
- ジェイティービー 78.6
- 第一生命保険 77.6
- 日本アイ・ビー・エム 75.9
- 髙島屋 75.2
- リクルートホールディングス 75.1
- パソナグループ 75.1
- 住友生命保険 74.5
女性が活躍する会社(管理職登用度)
- ジェイティービー
- ニチイ学館
- セブン&アイ・ホールディングス
- リクルートホールディングス
- ソラスト
- 日本アイ・ビー・エム
- パソナグループ
- 資生堂
- 髙島屋
- 日本イーライリリー
女性が活躍する会社(ワークライフバランス度)
- 明治安田生命保険
- 日本生命保険
- ヤンセンファーマ
- 第一生命保険
- 住友生命保険
- ANA
- 帝人
- 日立製作所
- NTT西日本
- リコーリース
女性が活躍する会社(女性活用度)
- 日立製作所
- ANA
- イオン
- 富士通
- 東京海上日動火災保険
- セブン&アイ・ホールディングス
- 東芝
- みずほフィナンシャルグループ
- 第一生命保険
- 損害保険ジャパン日本興亜
- NTT東日本
- 日本郵便
- NTT西日本
女性が活躍する会社(男女均等度)
- 大丸松坂屋百貨店
- 第一生命保険
- 資生堂
- 明治安田生命保険
- 髙島屋
- NEC
- 東芝
- 朝日生命保険
- 住友生命保険
- 三井住友海上火災保険
- 野村證券
- 花王カスタマーマーケティング
- パナソニック
- キヤノン
女性が活躍できる会社トップは資生堂となっており、セブン&アイ・ホールディングスとANAも80点以上の高得点を獲得しています。
上記ランキングに登場する企業は、何れも女性に人気もしくは女性が多い企業ですので、女性が働きやすい環境を整えている感じですね。
内外的に見て如何に興味を持ってもらえるか等、ユニークな制度を導入し独自性を出しています。
ご自身に合った会社を選ぶ際の参考にして見ましょう。
女性向けホワイト企業ランキング
ブラック企業に対して、優良企業の事をホワイト企業と呼ぶようになっています。
そんな中、昭和女子大学の女性文化研究所プロジェクトチームが、女子学生の就職におすすめのホワイト企業ランキングを発表しています。
女子学生のためのホワイト企業ランキング(銀行・サービス業編)発表会
http://content.swu.ac.jp/jyobunken-blog/
女子学生が就職することの多い銀行業とサービス業に対象を限定し、東洋経済CSRデータに掲載されている企業を元に女子学生におすすめのホワイト企業を選出しています。
まずは研究に参加した女子学生が選んだホワイト企業のランキングの銀行編とサービス業編を見ていきましょう。
女子学生が選んだホワイト企業ランキング(銀行編)
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- セブン銀行
- 三井住友フィナンシャルグループ
- あおぞら銀行
- 七十七銀行
- 紀陽ホールディングス
- 東京スター銀行
- 八千代銀行
- 滋賀銀行
- 八十二銀行
女子学生が選んだホワイト企業ランキング(サービス業編)
- 電通
- プラネット
- 歌舞伎座
- ユー・エス・ジェイ
- 日本工営
- みらかホールディングス
- オリエンタルランド
- アサツー ディ・ケイ
- 楽天
- イナリサーチ
女子学生が就職で働きたいと選んだホワイト企業は上記のランキングとなっています。
次に、女性研究者が選んだ女性におすすめのホワイト企業の管理職向け、キャリア重視向け、仕事と子育て両立向けと志向ごとのランキングを見ていきましょう。
女性研究者がおすすめする女性向けホワイト企業ランキング
管理職向けにおすすめのホワイト企業ランキング
- みずほフィナンシャルホールディングス
- スルガ銀行
- 三井住友フィナンシャルグループ
- 八千代銀行
- 百十四銀行
-
- ベネッセホールディングス
- イーピーエス
- 電通
- 日本工営
キャリア重視向けにおすすめのホワイト企業ランキング
- りそなホールディングス
- みちのく銀行
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- 滋賀銀行
- アイエスエフネット
- リゾートトラスト
- イナリサーチ
仕事と子育て両立向けにおすすめのホワイト企業ランキング
- 七十七銀行
- 熊本ファミリー銀行
- 百五銀行
- 八十二銀行
- シイエム・シイ
- ダスキン
- ニチゾウテック
- 西菱電機
- NECフィールディング
女性研究者がおすすめする女性におすすめのホワイト企業ランキングは上記の通りとなっています。
女子は働きやすいホワイト企業に注目
女子学生におすすめのホワイト企業ランキングは、この様なランキングとなっています。
銀行業の方は女子学生と女性研究者の双方ともホワイト企業の基準が同じようですが、サービス業に関しては全く異なっているのが面白いですね。
女性研究者も管理職や高度専門職を目指して欲しいと期待したが、女子学生は離職率、定着率、有給休暇、残業時間など働きやすさに注目した、そのギャップが面白い。とコメントを述べています。
女子学生の就職や女性の転職の際には、何らかの参考になるかも知れませんね。