厚生労働省が氷河期世代を対象とした常勤職員の公務員試験を実施し、中途採用の求人を行う事を発表しました。
政府は就職氷河期世代を対象とした国家公務員の中途採用を行う事を決定しており、統一試験の実施も決定しています。
中央省庁として氷河期世代対象の職員採用を発表したのは厚労省が初めてであり、今後他の省庁も氷河期世代対象の中途採用を実施する可能性が高くなりました。
厚労省の氷河世代対象中途採用の詳細
厚労省が公表した氷河期世代対象の中途採用の求人を見ていきましょう。
厚労省の氷河期世代対象の中途採用でも公務員採用試験があり、受験資格も氷河期世代対象に合わせた要件となっていますので、確認しておきましょう。
厚労省の氷河期世代対象の中途採用ですから、様々な部分を注目しておきましょう。
厚生労働省本省 就職氷河期世代採用選考(厚労省公式採用ページ)
https://www.mhlw.go.jp/general/saiyo/hyougaki.html
氷河期世代の年齢
まず、氷河期世代の対象年齢ですが、これまで曖昧だった氷河期世代の年齢を厚労省は、
1970(昭和45)年4月2日から 1985(昭和60)年4月1日までに生まれた者。
としており、49歳から34歳、来年度に50歳から35歳となる人を氷河期世代の対象としています。
この氷河期世代の年齢範囲は、入社時にはバブルだったが入社後の数年後にバブル崩壊し退職を余儀なくされた方々も含む事になります。
無職や非正規も応募できる
氷河期世代対象の支援となる中途採用という事で、厚労省は年齢以外に次の様な条件も付けています。
2019(令和元)年12月25日以前1年間に正規雇用労働者として雇用されていない者、かつ、2019(令和元)年12月25日以前5年間に正規雇用労働者としての雇用期間が通算1年以下の者。
要は就業形態や転職回数などの職務経歴は殆ど気にしませんよ、という事です。
ですから無職でも非正規でも厚労省の氷河期世代対象の中途採用に応募できるという事です。
採用人数は意外と多い
厚労省の氷河期世代対象の中途採用人数は10人としており、先に実施された地方自治体による氷河期世代対象の地方公務員中途採用の人数よりも多いです。
応募受付期間は短い
厚労省の氷河期世代対象の中途採用の求人への応募は、前述の厚労省公式採用ページから行いますが、応募受付期間が短いですので注意しましょう。
厚労省の氷河期世代対象の中途採用への応募受付期間は、
2019(令和元)年12月25日(水)から 2020(令和2)年1月10日(金)まで。
約2週間ですので、一般の転職サイトに求人が掲載されている期間と同じですが、間に年末年始を挟みますので思ったよりもあっという間に過ぎますので応募をする方は早めに郵送をしましょう。
応募方法はネット応募ではない
厚労省の氷河期世代対象の中途採用に応募するには、先の公式採用ページから所定の選考申込書と職務経験申告書をダウンロードし、郵送での受付となります。
氷河期世代ですので、郵送応募も慣れたものだと思いますが、消印が1月10日ではなく、書類到着が1月10日までですので、余裕を持って郵送する様にして下さい。
試験日程と合格発表
厚労省の氷河期世代対象の中途採用の試験や選考の日程は意外と過密スケジュールです。
厚労省の氷河期世代対象中途採用の選考日程は以下の通りです。
- 第一次選考は2020年2月22日
- 第一次選考通過発表は2020年2月25日17時以降
- 第二次選考は2020年3月16日から27日
- 合格発表は2020年3月30日以降
- 採用日は2020年5月1日以降
配属先は本省内部部局、職務内容は一般行政事務での採用となっています。
応募倍率は高くはない
厚労省の氷河期世代対象の国家公務員中途採用は、採用人数10人ではありますが一応の応募倍率は高くなるでしょう。
宝塚市に応募が殺到し高倍率となってしまい、三田市が思ったより応募が少ないと嘆いていましたが、実は現在の状況から考えると三田市の応募者数でも多いくらいです。
宝塚市や三田市、今回の厚労省に続いて他の中央省庁や自治体も氷河期世代対象の中途採用を実施する事が決定しており、厚労省という事もあり、昨今の応募倍率からしてみたら高いが氷河期世代が思うほど倍率高くないと思います。