同一労働同一賃金に合わせ、派遣社員で3年勤務すると時給3割上げる方針の厚労省

派遣社員、3年勤務なら時給3割上げ 厚労省が指針

厚生労働省は派遣社員に勤務年数や能力に応じた賃金を支払うよう人材派遣会社に義務づける。同じ業務で3年の経験を積んで業務内容が変われば、初年度より賃金を3割上げるなど具体的な指針をまとめた。「同一労働同一賃金」の制度が2020年4月に始まるのに合わせ、正社員との賃金差を縮小する。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47434240X10C19A7MM8000/

日経が報じたところによると、同一労働同一賃金制度が施行される事に合わせて、派遣社員で3年間勤務し業務内容が変わった場合、初年度より時給を3割上げる方針を厚労省がまとめたとされています。

そもそも同一労働同一賃金制度って何?

そもそも同一労働同一賃金制度って何でしょうか?と言う方のために簡単に説明すると、正規社員と非正規社員の賃金の格差を是正する制度の事で、2020年4月から施行される予定であり、中小企業には開始までの猶予期間が1年設けられており2021年4月から本格的に開始されます。

同一労働同一賃金制度の対象となる業務に関しては一応ガイドラインがありますが、具体的な取り決めは雇用主・派遣会社、そして労組・派遣社員が各々交渉する事になると思います。

例えば正規社員と同じ業務を行なっているのに、派遣社員だからという理由で賃金が低くなっていたり、正規社員には手当が付くのに非正規社員には付かないなどが現在裁判などになっています。

派遣社員の3年ルール、派遣「3」

今回の報道では派遣社員として3年間同じ業務についた後に業務が変わった場合時給3割り増しとされています。

なぜこの様な取り決めなのかと言うと、2015年に派遣労働法が改正され、派遣社員の3年ルールが取り決めされています。

派遣先の会社は派遣社員を同じ事業所で3年以上勤務させる事が出来ない様になり、3年以上派遣社員として勤務するには直接雇用や無期雇用への転換が必要となったり制限ができました。

その他に、部署を異動する事で3年以上の勤務が可能となっており、それらを踏まえて考えると派遣社員で3年勤務すると時給3割上げるとなるのです。

派遣社員で働く上で知っておかなければならない数字が「3」です。

日雇い派遣解禁の可能性も

厚労省は派遣社員などの同一労働同一賃金制度の施行に向けて調査をする予定となっています。調査の結果次第では上記の様な改正案となるのかも知れません。

2012年の派遣労働法改正では日雇い派遣が実質禁止となり、日雇い派遣をする条件が世帯年収500万円以上と決められています。

その日雇い派遣の解禁に向けてかどうか分かりませんが、年収ラインの見直しなどを含めて議論されています。

法律が変わりすぎて理解していない人が多数

ここ最近で労働法が何度か改正されており、先の同一労働同一賃金を知らない人、派遣3年ルールを知らない人、日雇い派遣禁止を知らない人が多いです。

派遣先企業も全てを理解している担当者は少なく、派遣会社ですら理解していない人もいます。

通信会社の複雑なプランを規制している様に、労働法もシンプルに分かりやすくした方が周知徹底も早いと思うのですけどね。