転職サイトよりハローワーク、転職エージェントよりも縁故採用やコネが多く、転職活動による空白期間は無くし満足度も高い

転職活動を行うに辺り、転職サイトなど求人サイトを見る事が一般的となっている現代・・・の筈がそうでも無い様です。
平成27年転職者実態調査の概況 転職について
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-h27-2-03.pdf
厚労省が実施した最新の転職者実態調査によると、転職活動で利用したのはハローワークが半数近くを占めており、更に次に多いのもコネや縁故採用が3割近くを占めています。
転職サイトや求人情報誌は24%、転職エージェントなど人材紹介は21%。
さてさて、これだけ多くの転職サイト・求人サイトが有り、現状では優良企業の求人も多くなっているにも拘らずハローワークを利用する理由がデータで示されています。
この調査結果には最終学歴も掲載されており、ハローワーク利用者は高専・短大卒が最も多く半数以上を占め、次いで高卒、僅差で専門卒の4割以上となっています。大卒は36.5%、中卒は29.9%、院卒は28%。
一方、転職サイトや求人情報誌は学歴別に見ても大差なく、転職エージェントなど人材紹介は大学院卒のみ半数近く利用しています。
縁故採用、知人や友人の紹介と言った所謂コネでの転職も学歴別では大差有りません。
これは非常に面白い結果ですよね。
何が面白のかと言うと、大学院まで行っておきながら自分で転職先を選ばない人と、直接企業Webサイトで応募する人の両極端と言う不思議。大学院まで行っておきながら友人・知人の紹介や縁故採用などのコネ入社が最も少ない。
逆に、中卒はコネ入社が最も多く、併用してハローワークと求人情報誌を利用している。一般的に考えると通常は逆ですよね・・・
高専卒や短大卒でハローワーク利用者が多いのは、一般的な転職サイトでは応募資格で高専卒・短大卒が少ないからと推測されます。高卒や専門卒も多分同じ理由でしょうから、ハロワとコネと転職サイトを併用しているのでしょう。特に高専卒は業界や職種が限られてしまいますからね。
大卒は全般的に利用しており、学歴別では平均的な位置になっている。
なぜ、この様な結果になっているのかと言うと、年齢別に見ると良く分かります。
まず、コネ転職が多いのは65歳以上の定年後の高齢者が突出しており40%以上、逆に突出して少ないのが10代で僅か1.5%。10代で多いのはハローワークの他に企業訪問が有ります。この年代で大卒や院卒は少ないので前述の中卒でコネ入社が多い理由に繋がる。
転職サイトや求人情報誌を利用し始めるのは20代半ばからですが、求人情報誌を最も利用している年代は40代後半。この年代はバブル世代とバブル弾けた直後の世代が混在しており、求人情報誌で転職した人が多い世代。
世代間ギャップは広がる一方ですので、これから更に複合的になるでしょう。
次に退職してから転職する迄の期間を見て行きますと、皆さん転職活動での空白期間を無くしています。空白期間が有っても1ヶ月、長くても4ヶ月未満で転職先に入社している様子。これは以前にも書いたとおり空白期間はデメリットでしか有りませんから良い傾向だと思います。
前回投稿では退職理由を取り上げましたが、では転職での満足度はどうなっているでしょう。
大企業への転職者ほど満足度が高く、待遇、労働環境や福利厚生、そしてなぜか人間関係までも満足度が高い一方で、給料など賃金での満足度は半々。
転職によって給料が上がったのは10代20代から40代半ば迄が4割以上、40代後半からは逆に転職によって給料が下がったが4割以上となっている。もしかしたら管理職から平社員になる人が多いのかも知れません・・・
ここ数年間で雇用情勢のみならず、人手不足や労働時間、仕事への価値観や企業価値も一気に変化しました。
時代の流れに置いていかれても追いつけば良いだけです。